関西に出かけた時に足を伸ばして見てきてました。飛行機は詳しくないのですが、そんな私でも実物を目の当たりにすると、その存在感に圧倒されます。展示は時間軸に沿って、図解、映像などでも捕捉されていて時間をかけてじっくり見たくなる内容でした。
この角度で眺めた時は、この飛燕がまだ生きているような、そんな気がしました。プラモデルだと細くて小さなプロペラ一枚も、実際にみると小柄な大人くらいのサイズでした。これが目に見えない速度で回転するって凄いなぁ、って改めて思いました。
その横には新型のバイクも置かれていました。カワサキの歴史と時間の流れを感じました。私も昔は単車に乗っていましたが、VF400f、SRX4、とカワサキのマシンには縁がありませんでした。
エンジン部分の構造は精密機器って印象でした。燃焼機関とはとても思えない密度と精度でした。
で、こちらが飛燕のオリジナルのエンジン。水冷と空冷の違いくらいは理解していますが、とても小さく感じました。でも、鉄の塊なのですから、相当重たいんでしょね。
ケーブルを繊維で包んで縫い合わせていたり、すごく複雑な取り回し。製造や整備には大変な手間がかかったことでしょう。
斜め後ろから見ると、外装の継ぎ目や表情がよくわかります。微妙な凸凹や板ごとのツヤや色の違いがなんとも言えず魅力的です。違いがあるのに美しいのは、板の一枚一枚が丁寧に作られているからなんでしょうね。
たしか、エンジンの水を冷やす装置だったと思います。金色のパイプの中を空気が通って、エンジンの水から受け取った熱を奪う仕組みでした。
冷却効率を上げるためにこのパイプは六角形なんです。それがビッチリと隙間なく溶接されてます。戦時下に、時間も技術もおそらくは道具にも不自由しながら、これだけの物が作られていたのには驚きます。鬼気迫るものを感じます。
いつかはモビルスーツをこんな質感で作ってみたいです。戦車や飛行機やいろんな捉え方ができる兵器なので、外装が装甲でないモビルスーツも面白そうです。
アンモナイトみたいなこれは過給機だったと思います。鋳造からの削り出しでした。しかも薄くてすごく精度が高そう。日本の技術って凄いんですね。
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