ウェザリングの作法は十人十色多種多様です。基本塗装が完了後は、エナメルで墨入れをしたり、物理的に剥がして下地を出したり、ウェザリングリキッドでぼかしたり液体の流れやオイル漏れなどを描きこんだり、ドライブラシで擦れを表現したり、2Bの鉛筆でエッジにハイライトを乗せたり。これまでの模型人生で覚えたことを全部叩き込みました。
気をつけたことといえば、この汚れは何が原因なのかという所くらいです。オイル漏れ?結露?洗浄による擦れ?メンテナンス時の工具によるダメージ?熱による焼け?などなど。これらを想像してアレコレ試すのはとても楽しい時間です。本当はもっともっと時間を使いたかったです。
デカールも大判のものを貼ってから、小さなものでバランスを取っていきました。下地が艶消しなので、ソフターやノリを多用して密着させました。胸の鷲のマークはスレッガー専用機のエンブレムです。もしもの世界で、スレッガーにガンダムが支給されていたら…と考えるとワクワクしてきました。故に、ノーズアートクイーンのデカールが東洋人なのも納得です。アムロだったら女性のアートは描かせないでしょうし。
ビルダーツパーツのエンブレムも色が乗るとしっくり馴染んで見えました。1/60サイズにはアクセントになって良いかもしれません。
無重力とはいえ、重力ブロックや、コロニー内での戦闘やメンテナンスなどを考えると下ほど汚れているのもアリだろうと仮定して、足元はこれでもかっ!てくらい汚しました。
ぶつかったり、擦れたり、とにかく、一つ一つの傷にドラマがあるように妄想しながら、時にはブンドドしながら進めました。
脚のバーニアは物がぶつかって剥げるダメージになってしまいました。本来、激しい温度変化にさらされて、塗料がダメージを受けた表現にしたかったのですが。
白いデカールに汚れをかぶせる時には気を使います。乗せすぎず、でも、汚れてる感じは出しつつ。
肩はエッジを出すように剥がしました。よく動くところでしょうから、擦れも多いかと。あと、メンテナンスも頻繁に必要そうですし。
明るすぎたかなぁ、という陸自カラーもウェザリングを進めるうちにトーンが落ち着いてきました。アクリル塗料って手に着いた油分も吸い込むので、気をつけないと指の指紋が残っちゃったりします。逆に、バシャバシャとエナメルなどでフィルタリングするときは指でグニグニ擦ったりもします。指を使うのってなんか楽しいんですよね。
下地に黒、その上に銀のドライブラシ、と、重ねているので、少々荒っぽく剥がしても、それなりに見えてくれているようです。
で、今回はきちんとバック紙も用意して写真を撮りました。
こうやって撮影しても、模型の魅力の半分も写せないので悔しいです。撮影も上手くなりたいなぁ。
これくらい近寄ると雰囲気が伝わる気がします。
展示カードも作って完成です!長丁場をお付き合いいただき、ありがとうございました。(≧∇≦)このあとは旧キット王選手権のブログへ続きます。
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